連載 アサーティブを看護の現場に・8
事例検討を通してのアサーティブトレーニング(3)―事例を選択する際の落とし穴
勝原 裕美子
1
,
福田 弘子
1
1兵庫県立看護大学教育・管理看護学
pp.648-651
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900874
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今回は事例検討の3回目です.1回目は,自分の状況を正しく伝え,相手の状況も正しく理解することがアサーティブであることを再確認し,お互いの明確な意思表示の必要性を学びました.また2回目は,アサーティブな表現が,常に有効だとは限らないことを学びました.さて,今回は少し視点を変え,トレーニングに用いる事例そのものの落とし穴について紹介しましょう.
今回の事例は,あるナースの病棟運営に対する参加態度が他のナースを不愉快な気持ちにさせてしまっている場面です.そういう態度を他のナースは何回か注意したのですが,変わらないため,注意しても無駄だと思ってあきらめかけています.さて,この事例の何が落とし穴なのでしょうか.まずは事例を紹介しましょう(事例は,実際に研究会で取り上げたものを本稿用に脚色しています).
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