特別論文
臨床現場における「看護職の役割と業務」
能條 多恵子
1
1札幌麻生脳神経外科病院看護部
pp.604-609
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900866
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はじめに
医療法の第1条の2には,「医療は,生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし,医師,歯科医師,薬剤師,看護婦その他の医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき,及び医療を受ける者の心身の状況に応じて行なわれるとともに,その内容は,単に治療のみならず,疾病の予防のための措置及びリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならない」とうたわれている.
これは1948年に制定されたもので,ここには,それぞれの職種がそれぞれの役割を提供し,患者・家族を支えるために,医療の理念に基づいて協力・協働していかなければならないことが格調高くかかげられている.この「医療の理念」に基づいて医療従事者の各関係法令(制令)が制定され,職種ごとの役割が明らかにされているわけである.
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