特別記事
新人を看護専門職者として育てる―接遇研修における教育技法の工夫
荒井 みつ子
1
1防衛医科大学校病院看護部
pp.279-286
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900806
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はじめに
当院は,定床800床の医科大学校病院である.設立母体が防衛庁であるほかは,診療,看護面において,ほかの医学部・医科大学附属病院との違いはない.看護婦の定員は400名で,毎年退職と採用で約60名,15%の看護婦の入れ替えがある.新人の採用は約45名で,採用者の75%を占めている.
当院の現任教育(集合教育)は,副部長1名,婦長7名で構成する教育委員が年間教育計画を企画・運営し,実施している.現任教育計画は,卒後1年目,3年目,5年目を節目と考えて,特に重点をおいて研修を行なっている.そのほかに,副婦長研修,臨床指導者勉強会などの研修を行なっている.全項目とも1単位を90分として,年間36回(新人オリエンテーション期間,宿泊研修を除く)実施している.この回数は,研修に伴うさまざまな準備や参加者の勤務を考慮すると,集合研修としては限度に近いものと思われる.
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