MQIの実践—練馬総合病院・5
接遇委員会におけるMQI活動
吉田 義一
1
1財団法人東京都医療保健協会練馬総合病院接遇委員会
pp.640-642
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902456
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接遇委員会の意義
「職員が,働きたい働いてよかった,患者さんが,かかりたいかかってよかった」と思える医療を行うことが練馬総合病院の理念である.それには働く人にも患者さんにとっても信頼できる病院でなければならない.医療も量から質が求められる今日,顧客である患者さんの要望にどう応えるか,顧客満足をどう満たすかが大切である.一人ひとりの対応のよしあしが全体の評価にもつながるので,接遇の向上は,病院の信頼を高めるうえで重要なことである.
接遇委員会は1992年12月,病院全体で接遇について考えるために設置された.院内各部署から1名ずつ委員が選出されて,医師も看護婦も事務員も職種を越えて,接遇を共通の問題とする.委員会の趣旨は「一人ひとりが病院(職場)の代表であるという自覚と誇りをもってする接遇を,自分たちで事例を出し合いながら切磋琢磨して信頼できる病院づくりをする」ことである.
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