特集 二交替制導入を前に
勤務体制と体験的看護管理―12時間夜勤型二交替勤務体制を中心に
原 ハツエ
1,2
1国家公務員共済組合連合会
2横浜南共済病院看護部
pp.244-256
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900627
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はじめに
私たちは,施設内看護の質的な向上をめざして,長い年月をかけて,2つの病院(概要は表1)の勤務体制と看護業務の見直しに関わってきた.二交替制の法的緩和が示されて,すでに4年が経過した.規制の厳しかった痔代に,潰れそうになりながら,24時間を通じての看護のあり方を問い続けることができたのは,それぞれの病院の看護部が,問題を共有できる柔軟で自律性のある組織であったからだと自負している.
24時間を通して看護の質に責任をもつためには,看護職の私生活が社会的リズムに限りなく近づき,生体リズムの乱れやストレスを最少にする勤務体制の構築が急務であると考えた.現在では12時間夜勤型二交替勤務体制(K・M方式と呼称している)が,すっかり定着している.
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