特集 眠らなければ始まらない! 睡眠と看護師の健康について考える
勤務体制とミス・ニアミス―勤務体制と看護師の睡眠不足
竹上 未紗
1
1京都大学大学院医学研究科医療疫学分野
pp.795-799
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101069
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はじめに
多くの看護師は,疲れのとれないまま仕事に出かけ,そのまま患者のケアを行なっているのではないだろうか.看護業務は,交替勤務という特殊な勤務体制であるため,本来の生体リズムと勤務時間,睡眠時間との間にずれが生じ,睡眠に問題が生じやすい.睡眠に起因する問題が看護師自身の健康を阻害する要因になっていることは言うまでもないが,看護師の睡眠不足が患者の安全をおびやかしていると報告されている.しかし,ほとんどの看護師は,睡眠の問題により生じるリスクを認識していないのではないだろうか.本稿では,看護師の睡眠不足により生じる問題を,勤務体制との関係から考えてみる.
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