特集 看護師の役割を今問い直す
【業務分担の事例】
勤務体制の改善―特に看護助手夜勤に関して
駒田 富子
1
1福井循環器病院
pp.320-322
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101163
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医療はサービス業の1つと言われ始めて久しい.最近では受療者である患者さんとその家族は,簡単に疾患についての知識を得ることができる.それらの人たちの中には,取得した情報を自身の都合のよいように解釈し,時には不当とも思える要求をする人たちが決して少なくない.サービス業であるからには何でもしてもらって当然という風潮がみられる.また,高齢者の中には意思疎通が難しく,突然怒り出す人たちもいて問題は多い.こうした現象が度重なると,若いスタッフのモチベーションが下がってしまうのではないかと心配になる.若い人たちには看護は楽しいもの,やりがいのある仕事と考えられるようになってほしいと願っている.
看護師が心のゆとりを持ち安心して働けるための支援として,何ができるかを考えてきた.そして何はともあれ,彼女たちの安全が確保・保障されていることが重要だと考え,勤務体制の見直しを行った.その改善の過程をここにまとめる.
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