特集 二交替制導入を前に
勤務体制および交替制勤務の基本的概念
金井Pak 雅子
1
1国際医療福祉大学保健学部看護学科
pp.257-263
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900628
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はじめに
1992年の診療報酬改定において,基準看護承認要件として「二交替制の勤務形態があってもさしつかえない」という通知がされた.それまで水面下で影をひそめていた二交替制が一気に誌上をにぎわすようになってから早5年が経過した,この間,二交替制導入に向けての試み,疲労度との関係,ナースの意見,職務満足度との関係,経営者側の意見などが数多く報告されている.
「二交替制」に限らず,看護界では「申し送り廃止」「プリセプターシップ」「看護診断」,そして「モジュール型」「固定チームナーシング」などの例で見るように,何か新しいアイデアが出るとその方法を取り入れるべく,惜しみない努力をしてきた経緯がある.その現象は,一見流行の波のような勢いとして感じられるが,ひるがえってみると,看護は,それだけ新たなことへ向けての柔軟性があるといえるのかもしれない.
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