病院と統計 病院労働統計・11
看護婦の勤務体制
宮沢 源治
1
1東京病院協会
pp.10-11
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205740
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看護婦の労働条件,とりわけ夜勤問題は,昭和40年5月24日に出された人事院総裁の「看護婦・准看護婦および助産婦の夜間勤務規制に関する行政措置要求の判定」をモメントとして,労使交渉の重要な案件となってきた.この人事院判定は,①夜間勤務看護婦の2人配置,②月8回以内の夜間勤務,③産後1年間夜勤禁止,④休憩,休息時間の明示等の労働条件に関するものである.
法的には国立の病院・療養所に対する行政措置として出されたもので,その他の公的・私的病院を規制するものではないが,問題が婦人労働者の健康と生活リズムにかかわるものであって,その内容が婦人労働者の保護を目的としたものであるだけに,これらの問題はいわゆる「ニッパチ問題」として公的病院から私的病院に波及し,10年を経過した今日も,看護婦不足がからみあい解決の困難な労使問題として労使交渉が継続されている.
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