特集 発展する固定チームナーシング(継続受持ち方式)
ICUにおける小チーム制継続受持ちの実際
谷口 智子
1
,
河原林 和美
1
,
村上 厚子
1
1大津市民病院看護局
pp.117-120
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900604
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はじめに
一般病棟と異なるICUの特徴として,①生命維持を最優先するために治療,処置の範囲が広い,②病床数が少なく入室期間が短い,などがあげられる.そして,ICU看護には,重篤な患者に対して,いかに安全に,高い水準の看護が提供できるかが問われ,看護婦には,つねに観察のアンテナを張りめぐらせ,五感をフルに活用し,患者の看護に生かすことが求められている.
このような特徴をもつICUの円滑な運営のためには,小チーム制継続受持ち看護提供方式が有効であることを,私たちは経験した.導入後,看護の質の向上をはじめ,多くの成果が得られた.当ICUの看護提供方式の実際を紹介するとともに,今後の展望について述べたい.
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