特別企画 助産婦教育;学生の主体性が育つ実習指導
継続受持ち実習の意義
久米 美代子
1
,
常盤 洋子
1
,
松村 恵子
1
1同愛記念病院附属高等看護学院助産学科
pp.730-748
発行日 1989年9月25日
Published Date 1989/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207688
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
助産婦教育における継続受持ち実習の意義は,受け持った一人の妊産婦の生活を通して,学生が継続的な健康教育の重要性を学習できるところにある。
対象となる母子は家庭に基盤をおいて生活しているから,健康問題の発生は生活過程の結果であるといえる。そこで,この項では学生が家族を単位として系統的問題解決方法を用いて母子の健康管理ができるような実習方法を明らかにした。そして,学習状況を把握するひとつの目安として,対象の健康上の問題が解決できたかどうかについて,考案した保健指導項目に基づき解決の状況を調査した。その結果,対象の行動変容をめざした健康教育について学習できている,というひとつの成績を得たので報告する。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.