特集 受持ち制母子看護
「受持ち制母子看護」はなぜ定着しないのか
石井 トク
1
1千葉大学看護学部
pp.933-938
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207726
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はじめに
日本看護協会・助産婦職能委員会は,助産婦の専門性を確立するための方法論として,1985年「受持ち制母子看護」を全国の看護協会支部に提示し,実施を促した。
しかし,日本看護協会の推進にもかかわらず,「受持ち制母子看護」は定着,発展していないのが実情ではないだろうか。それは,なぜか。助産婦の意識,看護体制等いくつかの要因も指摘されており,それとともに協会の提案した「受持ち制母子看護」(以下協会方式と略す)が,はたして適切な看護方式なのか,助産婦の専門性確立のための最高の方法なのだろうか,そのことも含めて検討を行ない,今後の方向性をさぐってみたいと思う。
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