特別連載 老人に対する看護技術研究
1.老人訪問看護技術の特徴と発展の要件―熟練看護婦に対する面接調査から
川村 佐和子
1
,
数間 恵子
1
,
諏訪 さゆり
1
,
牛久保 美津子
1
,
小泉 恵
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
pp.486-491
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
緒言
高齢社会における在宅ケアは重要な施策であり,訪問看護は在宅ケアを支える中心的な柱である.訪問看護はまだ歴史が浅く,さらに訪問看護技術の体系化も遅れている.しかし,その開発は重要かつ急務である.
わが国における訪問看護技術に関する報告は,寝たきり高齢者や一般高齢者を対象とする介護を中心とする看護に関するものが多い.医療依存度が高い状態およびターミナル状態にある人々の在宅看護は,ニーズの増加が予想されているにもかかわらず,これらを対象とした臨床看護研究はいまだ少ないのが現状である.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.