特集 高齢化社会と在宅ケア
住民の生活実態の読みとりと保健婦活動
日本看護協会神奈川県支部昭和61年度保健婦職能集会より
5つのレポートをもとにしたコメント(オリジナル)
在宅ケアの発展要件を実践事例から考える
久常 節子
1
1国立公衆衛生院
pp.922-930
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207236
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I.在宅ケアを進める時,気になること
1.地域の中で近隣の人に助けてもらうことのできる力をつけていく活動をもっと進めよう
在宅ケアの検討会などで「近所となりの人に手伝ってもらうようにする」という解決方法を聞く。事柄によっては,うまくいくこともあるが,多くの場合,近所となりの人に助けてあげようという気持があっても,本人がその申し出をことわることがある。
私たちは,となりどうしで助けあうことを住民にうながしてきたが,地域活動としては,「助けてもらうことのできる力」をつけていくことが今後必要になってくるように思う。
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