研究・調査・実践
看護婦の資質に関する調査―臨床能力の修得段階と発展過程
梶山 紀子
1
,
久後 文恵
1
,
河内 陽子
1
,
宮ケ中 秋子
1
,
都築 朝子
1
,
大町 信子
1
1神戸市立中央市民病院看護部平成3年度プライマリナーシング検討委員会
pp.480-486
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900211
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はじめに
プライマリナーシング方式の導入を検討するなかで,従来からのチームナーシングにおける弊害とみられる看護婦の資質の問題が明らかとなった.それは看護婦の自律性,責任意識,看護への充実感の不足等である.患者の個別性を重視した看護過程の展開が不十分であり,また個々の看護婦の能力を発揮することにも十分でない状態であった.
そこで,プライマリナースとしての資質を有する看護婦がどの程度育っているか,また,それをどのように評価するかを検討した.佐藤1)の看護婦の臨床判断の「構成要素と段階」を参考に,当院独自の臨床能力の修得段階(4つの段階とした評価表)を作成した.この評価表に基づき,看護婦の記述による看護場面から修得段階を評価し,また,同時に所属の婦長に質問紙による調査を行ない,看護実践の実際についての評価を得た.
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