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(研究報告)病院管理や経営に看護婦が関わることの意味とその影響
中山 洋子
1
,
片平 好重
1
,
粟生田 友子
1
,
久保田 加代子
2
,
岡谷 恵子
3
,
石田 昌宏
3
,
佐藤 紀子
4
,
山崎 絆
5
,
竹谷 美穂
6
,
櫻井 美鈴
7
,
下平 唯子
8
1聖路加看護大学
2茨城県立医療大学附属病院
3日本看護協会
4東京女子医科大学看護短期大学
5済生会中央病院
6厚生中央病院
7順天堂大学医学部附属順天堂医院
8東京都立医療技術短期大学
pp.870-878
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900435
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はじめに
病院の管理・経営の中で看護を中心におく考え方が注目されはじめている.これには,人口の急速な高齢化に伴う保健医療福祉施策の変革の中で,病院が社会のニーズを的確に捉え,社会状況に応じたケアを提供するということが影響している.病院は,これまで以上に効果的で質の高いケアの提供を求められ,その要請に応えるためには,看護部門の考え方を反映した病院運営が必要になったということである.こうした社会状況から,病院は組織変革や経営のあり方の見直しなど,さまざまな取り組みに着手しはじめている.
そこで本研究は,看護部門のトップを副院長に登用している病院に注目し,看護職が副院長になった背景や病院の組織変革にあたって必要となった要件,看護部門が病院全体の経営に参画することの意味や病院組織への影響について明らかにすることを目的にした.
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