特集 感染症の予防と管理
感染の考え方と在宅ケアの感染管理
村井 貞子
1
1東邦大学医療短期大学
pp.169-176
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901783
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感染とは,病原体(感染源)が宿主(感受性者・人)の体内に侵入して,発育や増殖をすることを言い,この結果,人は様々な健康障害を被ることがある.感染の伝播,拡大を予防することは,病院内で療養している患者の場合でも病院以外の場所で療養している患者についても,基本的に医療の質を考える上で重要なことの1つである.つまり,患者にとってはどのような感染であっても,感染自体が大きな負担になり,療養の質を損なわれるからである.ことに,感染症が合併症として起こったものであれば,なおさらである.
ここでは療養する人の感染を考える上で基本的ないくつかの点を振り返り,特に在宅ケアの中での感染の管理へとつなげてみたい.
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