特集 大災害に対するリスクマネジメント
緊急マニュアル作成の指針
内藤 誠二
1
1医療法人内藤病院
pp.850-853
発行日 1995年9月1日
Published Date 1995/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903828
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はじめに
1995年1月17日午前5時46分に起きた兵庫県南部地震はマグニチュード7.2を示し,大都市圏で起きたことも重なり大規模な被害を引き起こした.まさか関西で大地震がという油断と,予想を越える被害から強い印象を与え,災害時におけるライフラインに対する考え方,被災直後の国家レベルから個人レベルにおける緊急対応策,ボランティアのあり方等災害に対する危機管理を認識させるものであった.
また連日の報道の中で,病院が被災者でありながら入院患者という人命を預かり,かつ被災直後においては第一線の救急医療の担い手となっている現状を見るにあたり,万一,自分達自身が災害にあった場合を考えると院長としての責任を感じざるをえなかった.
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