焦点 予防看護学研究の進展
病院感染予防の看護研究
土田 敏恵
1
,
牧本 清子
2
1兵庫医療大学看護学部
2大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻統合保健看護科学分野看護実践開発科学講座
キーワード:
疫学的研究手法
,
尿路感染
,
看護ケア
,
エビデンス
,
感染予防ガイドライン
Keyword:
疫学的研究手法
,
尿路感染
,
看護ケア
,
エビデンス
,
感染予防ガイドライン
pp.513-521
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100271
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はじめに
看護研究とは,疑問や未知の看護現象を明らかにするために,科学的方法を用いた組織的探究であるといわれている(松木,2001)。しかし,本稿のテーマである病院感染においては,いくつもの医原的・環境的・人的な要因が影響しあうため,看護現象のみに明確に焦点を当てることは困難である。さらに,病院感染制御は,看護職者のみならず施設内全職種が協同し実践されるものであるため,典型的な看護研究の枠組みにはまらないかもしれない。したがって本稿では,まず病院感染について概説し,病院感染領域でよく使われる研究手法をもとに,看護に関連した研究の動向と課題について述べる。
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