特集 緩和ケア病棟における看護管理上の悩み
看護婦が主体的に行動するために
中林 みつ枝
1
,
牛田 廣子
2
1富山県立中央病院緩和ケア病棟
2富山県立中央病院看護部
pp.705-707
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900399
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はじめに
当院緩和ケア病棟(PCU)は,1992(平成4)年6月,新病棟発足と同時に15床で開設された.自治体病院としては初めてのPCUである.当PCUは,主治医制を取り入れているのが特徴であり,また「がん患者の肉体的・精神的苦痛に対するリハビリテーションの場」と位置づけられている.入院した患者の約80%は疼痛を訴えており,PCUの役割の中で疼痛対策は,患者のQOLを高めるためにも欠かせないものである.
当PCUはチーム医療で成り立っており,中でも看護婦はコーディネーターとして,また患者・家族の代弁者としての役割を担っており,主体的に行動することが大切と考えている.そこで当院PCUでの看護体制の現状と問題,および教育の現状を明らかにするとともに,今後の課題について述べてみたい.
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