特集 緩和ケア病棟における看護管理上の悩み
看護体制と病棟における教育の現状と課題
丸口 ミサエ
1
1国立がんセンター東病院緩和ケア病棟
pp.702-704
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900398
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はじめに
緩和ケア病棟の設置基準には看護婦数の規定はあるものの,看護の質についての規定は何もない.したがって,緩和ケア病棟を始める場合は,それぞれの施設で独自に,ケアの内容,方法を考えるしかない.筆者自身も,緩和ケア病棟の経験がなく,周囲の方々の協力やアドバイスを受けながら,病棟医長とともに,システムづくりをしてきた.開病棟後4年が経過したが,まだ充実した状態には至っていない.
開棟当時から勤務している病棟看護婦は現在2名のみであり,約半数は今年配置された看護婦である.このような実態でも,年数が経緯すると,外部からの要求は多様でしかも高度となり,現場を預かる者としては,かなり厳しい.しかし,経験者数の多少にかかわらず,4年間の実績に裏づけられたケアが行なわれなければならないと考えている.
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