特集 緩和ケア病棟における看護管理上の悩み
徹底した患者中心のケアをめざして
阿部 カズ子
1
1長岡西病院看護部
pp.708-710
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900400
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はじめに
緩和ケア施設・病棟は全国各地で次々と設立され,1996(平成8)年5月1日現在,承認施設は22施設になり,今や緩和ケア病棟はめずらしい存在ではなくなりつつある.今日のこの現象は,社会的ニーズの高まりに対応できる,意義のあることと思われるが,筆舌に尽くしがたい苦悩やつらい歩みとともにあった,先達の病棟運営があってこそである.創立時から関わってこられたスタッフに,まず感謝したい.
当院のビハーラ病棟は,仏教の理念を基盤とし,その実践を意図して設立されてから,4年余りを経た.今回は,マンパワーの不足の問題と,緩和ケアに携わるスタッフを支えることを中心に,当病棟の現状と諸問題,課題について述べたいと思う.
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