連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・31
—看護管理者の持続的な育成に向けて②—看護師長のコンピテンシー
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.604-607
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202705
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前回は米国の医療状況や看護管理者を取り巻く環境と課題について考えました。今回は看護管理者のコンピテンシーについて掘り下げます。
現在の米国では,経験のある看護管理者が次々に退職し,経験年数の少ない看護管理者の割合が多くなりました。全米の看護師長を対象にした調査によると,同じ病棟にとどまる期間が平均4年程度で,看護師長の入れ替わりが早い傾向にあります。さらに,この調査の中の60%は,看護師長としての経験年数が4年またはそれ以下であり,経験の少ない看護師長が多くなっています1)。そのため,看護師長のコンピテンシーを高めることは大きな課題となっています。
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