特集 セルフ・コンパッション リーダーが自分を思いやることで組織が豊かになる
海外の医療機関におけるセルフ・コンパッションやマインドフルネスを取り入れた先進的取り組み—医療専門職のセルフケアからパブリックヘルスの視点での実践と研究
岸本 早苗
1,2,3
1マインドフルCARE®
2京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 健康増進・行動学教室
3京大マインドフルネス&セルフ・コンパッション研究会
pp.983-987
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201711
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セルフ・コンパッションやマインドフルネスは,セルフケア,セルフ・アウェアネスのように個人で実践することもできますが,1人ひとりの健康づくりだけでなく,病棟などのチームや看護部組織,ひいては病院全体や地域の公衆衛生といった「パブリックヘルス」の視点でも実践することが可能です。
ここでは,欧米の医療機関などによる医療専門職への活動を紹介します。リーダーやマネジメント向けのプログラムも一部紹介しました。これらは個人だけではなくチームによる実践にもよい効果をもたらすことが期待されています。
私(岸本)は米国と日本の大学院において医療の質を高めていくためのパブリックヘルスの視点で研究を続けています。1人ひとりの看護師や個々の病院による努力だけではなく,政策や教育,リーダーシップ,社会の意識にも好影響を与えることを願っています。
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