連載 患者エクスペリエンス もしも患者の内なる声が聞こえたら・4
「共感」の活性化に基づく患者エクスペリエンス向上とその限界
近本 洋介
1
1Caring Accent(ケアリング・アクセント)
pp.374-378
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201562
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この連載では,医療に関する患者による主観的評価である患者エクスペリエンス(PX)が,医療の質のさらなる向上に貢献する可能性について考察していきます。米国で利用されているPXの実践を支えるツールやエクササイズを紹介することで,読者の皆さんが日本のPX実践の先駆者となって活躍されることをお手伝いしたいと願っています。
今回は,PX向上において重要な役割を果たす「共感:エンパシー」を,医療機関のスタッフ間で活性化することに成功している米国の例を紹介し,看護管理者の方々が看護師の共感を育むためのヒントにしていただきたいと思っています。一方で「共感」だけに頼り過ぎることで陥る可能性のある弊害についても考えてみます。
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