連載 学生なら誰でも知っている 看護コトバのダイバーシティ・7
共感
木村 映里
pp.491
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200772
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患者さんへの「共感」が信頼関係をつくる,と学生の頃に習ったものの,生まれも育ちも違う人に対して共感を覚えることなんてできるのだろうか,とずっと疑問に思ってきました。
私はこの春から,東京都内のクリニックで看護師をしています。主に内科疾患を診ており,訪問診療もしているクリニックなので,患者さんの社会的,環境的な背景が当人にとってどのくらい重要であるかを日々実感しています。ただ,区によってずいぶん雰囲気が変わる東京ですから,自分が育ったところではない地域の患者さんに「共感」するのはとても難しいものです。
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