実践報告
院内看護研究の推進に向けた看護管理者への期待—研究を支援する外部講師の経験から
植木 慎悟
1
,
井上 満代
2
1武庫川女子大学看護学部看護学科
2兵庫医療大学看護学部看護学科
pp.1056-1060
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201444
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はじめに
臨床で看護研究を行う意義
日本看護協会の倫理綱領に,「看護者は,より質の高い看護を行うために,看護実践,看護管理,看護教育,看護研究の望ましい基準を設定し,実施する」とあるように,看護研究はクリニカルラダーの1つとして,看護師育成に必要な知識と経験と位置づけている病院は増えています。しかしながら,院内看護研究を支援する看護管理者の苦悩が大きいことも事実です。
近年,大学教員に看護研究の講師を依頼する病院も増えてきており,病院で行う看護研究の質も高まってきています。筆者らもこれまで外部講師として病院での看護研究を支援してきました。そこで本稿では院内看護研究の活性化に向け,外部講師が考える看護研究の位置付けや,研究活動を担当するスタッフ(以下,研究担当者)を支える看護管理者に期待する役割について考えていきたいと思います。
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