特集 効果的な院内研究
効果的な院内研究の実践―外部講師による研究指導の効果
上南 綾子
1
1千葉リハビリテーションセンター
pp.83-87
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900156
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はじめに
看護研究は,看護の臨床判断の質を高め,患者ケアを進歩させるために行なわれると言われており1),臨床現場でも,その取り組みは活発になっている.しかし,日常業務と並行して看護研究に取り組むことは,大変な苦労であるし,指導者等の問題もあって,なかなか内容のある研究ができにくい現状にある.
当センターでの看護研究への取り組みは,長年,各看護単位ごとの輪番制で行なってきた.このため,発表のための研究となりがちで,研究の成果が看護実践に生かされることが少なかった.看護婦は,職場の義務として研究に取り組みがちとなり,研究が強制されているとか,苦痛でしかないという声があった.
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