連載 今さら聞けないビジネスフレームワーク・11【最終回】
まとめ:ロジカルシンキングとは
石井 富美
1
1多摩大学医療・介護・ソリューション研究所
pp.1116-1117
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201158
- 有料閲覧
- 文献概要
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは,論理的に考えること,物事を整理していく思考のことです。それ自体を目的にするものではなく,手段,手法として身に付けていくスキルです。
看護業務はもともと,論理的に考えて組み立てていくものですので,皆さんも日々の業務の中で,無意識に,あるいは感覚的にロジカルシンキングを行っています。しかし,患者さんの全身状態を観察し,家族背景や本人の意思や思いを考慮しながら,ゴールを設定して看護計画を立てる,その一連の流れの中で,「全体を俯瞰して,一旦ゼロベースで最適な解を求める」というロジカルシンキングの基本的な考え方に立ち返ることを意識していかないと,いつしか従前の判断を繰り返すのみになっていってしまいます。それは大きな見落としや部分最適につながることもありますし,一貫した説明ができなくなってしまう可能性もあります。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.