連載 キャリア形成に悩むあなたのためのリレーエッセイ わたしの師長時代・19【最終回】
夢と目標を明確にし,スタッフと共に夢に向かって前進する
武井 純子
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1社会医療法人財団慈泉会 相澤東病院看護部
pp.1114
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201156
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私の看護管理を支えた先輩たちとの出会い
私は臨床経験も看護師長経験も少なく看護部長になったため,私の看護管理は,知識や経験が浅いことによる自信のない自分との戦いであった。
看護師長となったのは外来看護部門であった。業務内容もスタッフも分からない部署を管理することになり途方に暮れたが,まずは人間関係を構築しなければ何も始まらない。そのためには現場で一緒に業務を行いスタッフと業務内容を知ることが必要と判断し実行した。コミュニケーションの機会が増えたことで信頼関係ができ,業務内容を把握できたことで課題が抽出できた。外来師長としての5年間に,接遇改善,診療アシスタント導入,入院窓口の設置,紹介窓口の設置,効率的かつ効果的な外来看護師の配置など多くの業務改善ができ,外来の組織風土の変革にもつながった。これが私の看護管理の出発点となっている。
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