連載 おとなが読む絵本——ケアする人,ケアされる人のために・148
人はなぜ学び,なぜ働き,なぜ祈るのか
柳田 邦男
pp.936-937
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201115
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「私の1枚の絵」とか「私の1冊の本」というテーマで,自分にとって特別に深い意味のある絵や本を,いろいろな分野で活動している著名人に挙げてもらい,雑誌の特集頁を構成することがよくある。その倣いで,最近刊行された「私の1冊の写真絵本」を挙げてほしいと誰かに問われたら私は写真家・長倉洋海さんの『いのる』を挙げるだろう。
私は長倉さんの熱烈な“隠れファン”だと認じている。ちなみに3.11東日本大震災の後,被災地の子どもたちが大変な状況の中にいても,ひるむことなく生きようとしている表情を捉えた写真と作文の言葉とで構成した『だけど,くじけない』(NHK出版)は,今でも私の座右の本の1冊になっている。
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