連載 エビデンスと実践をつなぐ 量的研究論文の読み方・使い方・13【最終回】
連載のまとめ
加藤 憲司
1
1神戸市看護大学看護学部
pp.852-855
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200549
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連載で一番伝えたかったこと
およそ1年にわたって続いた連載も,今回が最終回となりました。本連載では,量的研究の文献の読み方に関して,「何を読むか(第2〜4回)」「どう読むか(第5〜10回)」「どう活かすか(第11,12回)」の3つのパートに分けてそれぞれ述べてきました。
連載全体を通じて一番お伝えしたかったことは,第2回で触れたように「問いの精神を持とう」という主張です。「問いの精神」を持つことは,EBPの全てのプロセスの大前提であり,それらを貫く基本的な構えです。個人レベルにせよ,組織レベルにせよ,「問いの精神」を醸成・涵養するマインド,文化,環境があってこそ,エビデンスを実践に活かすことが実現でき,かつ持続できると言えます1)。
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