連載 Happy Nurses=Happy Patients 看護力の高い組織を育む・3
看護実践をリードするクリニカルナーススペシャリストの役割
竹熊カツマタ 麻子
1
,
クリスティーン・アンダーソン
1
,
ジュディ・フォーナー
1
1OSF聖アンソニーメディカルセンター
pp.848-850
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200547
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
高度実践看護師としてのCNS
医療組織における「看護力」または「看護実践のレベル」を高めるために重要な役割を果たしているのがクリニカルナーススペシャリスト(Clinical Nurse Specialist:CNS)と呼ばれるナースたちです。CNSは大学院の看護学修士課程または看護学臨床博士課程(Doctor of Nursing Practice:DNP)で学び,臨床専門領域の認定を受けた看護師です。私の住むイリノイ州ではCNSに高度実践看護師(Advanced Practice Nurse:APN)という看護師免許を交付しています註)。
米国では州法により看護師免許制度が規定されているため,高度実践看護師(州によりAPNまたはAdvanced Practice Registered Nurse:APRNと呼称)の免許制度は州によって違いがありますが,イリノイ州ではCNSも申請をして免許交付を受けられれば,診断と治療,そして薬剤の処方ができるAPNとして臨床実践ができます。また,APNというライセンスによって,CNSという名称も保護されています(APNやAPRNについては別の機会に詳しくお話しします)。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.