連載 —若手研究者による若手研究者のための—英語論文執筆のTips・特別編
連載の振り返りとまとめ
植木 慎悟
1
1九州大学大学院医学研究院保健学部門
pp.470-473
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202135
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
連載を振り返る
本誌で2年にわたって連載をさせていただいた「英語論文執筆のTips」は,前号の座談会にて最終回を迎えた。この2年間,「読んだよ!」と声をかけていただく機会もあれば,他大学の講演につながることもあり,それだけ,多くの方々が英語論文に関心を寄せているのだなと気づくことができた。また,本連載が「初めて英語論文を執筆・投稿する」方々にとって転ばぬ先の杖となりうる一方で,全回通して読むのはなかなか大変だという声もあった。そこで,今回は特別編として連載の読みどころを中心にダイジェストで振り返りつつ,連載をしめくくりたい。同時に本稿を参考に,これから本連載を読み始めていただくきっかけになればとも思う。
連載の各回のタイトルと概要を,表にまとめた。連載を始めるきっかけとなったのは,54巻4号(2021年)の「第0回」である。この記事は,私を含む3名の若手研究者(山上優紀氏,大村優華氏,植木)による特集「若手研究者が挑む国際基準のエビデンス構築のための実験研究徹底解説」の「特集関連記事」として執筆した。当時,私は「投稿するジャーナルはどうやって選んだらいいの?」といった質問をよく受けていたので,それに対する私なりのアドバイスを原稿の形でまとめたのである。その原稿が掲載されたのを契機に,博士課程在籍時に苦労した私の経験が,現在の博士課程院生や若手研究者の英語論文執筆の取り組みに多少なりとも活きることがあればと考えた。そこで,私の身近にいる研究者仲間にも声をかけて,連載という形で様々な経験や,経験から得られた多様なTipsを紹介していくこととなり,54巻6号より連載を開始した。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.