連載 新人看護師の組織社会化を目指すアサーティブ研修 教材の作成と学習展開・7
“What's チームワーク?”シリーズ教材(3)「新人vs2年目看護師の巻」
大野 夏代
1
,
仁木 恵美子
2
,
神島 滋子
1
,
多賀 昌江
3
,
松浦 和代
1
1札幌市立大学看護学部看護学科
2札幌市病院局市立札幌病院看護部
3北海道文教大学人間科学部看護学科
pp.304-308
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200426
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主題と設定
今回は「What'sチームワーク?」の3つ目の教材,「新人 vs 2年目看護師の巻」(図1)を紹介する。登場人物は,新人看護師(以下,新人)の阿部よし子さん,2年目看護師の出木杉先輩,そしてリーダーさんの3名である。状況設定は,日勤帯の午後2時頃から4時頃の出来事とした。
阿部さんは,自分の受け持ち患者の状態について,同じチームの出木杉先輩に報告したいことがあるが,出木杉先輩は動作が早いうえに忙しそうで,視線も合わない(1コマ目)。報告のタイミングを見計らっているうちに時間がどんどん過ぎてしまった(2コマ目)。午後4時に,阿部さんから報告を受けた出木杉先輩は,「え!? なんでもっと早く報告しないの」「そういうことは早く報告して!!」と激怒し(4コマ目),慌てた様子で病室へ向かう。阿部さんは,何がどう大変なのか全く分からないまま,出木杉先輩の後を追う。リーダーがその2人を目撃したというシナリオである。
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