連載 新人看護師の組織社会化を目指すアサーティブ研修 教材の作成と学習展開・4
ノン・アサーティブタイプ教材(3)「ネッチーの巻」
大野 夏代
1
,
鶴 有希
2
,
多賀 昌江
3
,
神島 滋子
1
,
松浦 和代
1
1札幌市立大学看護学部看護学科
2砂川市立病院
3北海道文教大学人間科学部看護学科
pp.1144-1147
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200351
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主題と設定
今回は,ノン・アサーティブな行動パターンの一型である作為型(ネッチー型)に関する教材(図)を紹介する。
登場人物は,新人看護師の阿部よし子さんとチームの中堅看護師のリーダー(以下,リーダー)である。日勤の午後,阿部さんは伝票と薬杯の照合を懸命に行っているが,はかどらず時間がかかっている。それに対してリーダーは,てきぱきと仕事をこなす。2コマ目では,見かねたリーダーが,「やっとくわよ」と阿部さんから仕事を取り上げる。その表情にはいらだちが見える。新人看護師の勤務が終了する午後5時になると,リーダーは,「5時だから帰って帰って」「終わってなくてもいいから」「新人さんはいーわよねー」と阿部さんに声をかける。一瞬ほっとした阿部さんではあったが,次の場面での「どーせ役に立たないしっ」というリーダーの言葉に深く傷つく。
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