特集 地域で暮らすがん患者への包括的支援 病期の進展を見据え,移行期を支える体制づくり
【座談会】診断時から終末期までの「地域包括的緩和ケア」の理想のありようとは—英国・ドロシーハウス・ホスピスの医療者との対話から考える
ウェイン・ド・リュウ
1
,
トリシア・ニードハム
2
,
阿部 まゆみ
3
,
田中 桂子
4
,
浅塲 香
5
,
山崎 章郎
6,7
1ドロシーハウス・ホスピス
2ドロシーハウス・ホスピス医療部
3名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻・がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン
4東京都立駒込病院緩和ケア科
5静岡赤十字病院看護部,がん相談支援センター
6NPO法人コミュニティケアリンク東京
7ケアタウン小平クリニック
pp.120-128
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200387
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現在,がん患者の治療の場が外来へと移行する中で,在宅療養中の患者・家族に対する診断時から終末期までの包括的支援が求められている。緩和ケア外来をはじめとする病院内での緩和ケアの資源が限られている中,病院と在宅・地域のきめ細やかな連携体制の構築が急務である。
本座談会では,ホスピスの先進国である英国の中でもコミュニティにしっかりと根差した活動で知られるドロシーハウス・ホスピスの医療者と日本で緩和ケアに携わる医療者との対話から,“地域包括的緩和ケア”の理想のありようについて考察する。
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