特集 がん患者への意思決定支援の質を高める 診断時から終末期までを支える組織的取り組み
【座談会】—英国・マギーズセンターの活動から考える—病院と地域が相互に補完するがん患者支援の理想形
中川 和彦
1
,
アンドリュー・アンダーソン
2
,
秋山 正子
3,4
,
田村 恵子
5
1近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門
2英国マギーズ・キャンサー・ケアリングセンター・エディンバラ
3株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション
4株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション 暮らしの保健室
5京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 臨床看護学講座緩和ケア・老年看護学分野
pp.156-164
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200124
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治療の進歩により,患者ががんとともに生きる期間は確実に長くなっている。最期まで治療法を求めて闘病を続ける患者も少なくない。そして中心的な治療の場が外来に移行するという状況の中で,患者の病や死に対する苦悩や,治療法や療養の場の選択を院内と院外のリソースが相互補完し合いながら支える必要がある。
本座談会では先駆的ながん患者支援活動を続ける英国マギーズ・キャンサー・ケアリングセンターの活動から,わが国における患者支援の理想のありようを考察する。
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