連載 臨床現場で実践したい「倫理的合意形成」入門・9
【事例編②】院内の教育担当者とファシリテータ的役割を担う看護職の協働
吉武 久美子
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1東京工科大学医療保健学部看護学科
pp.1140-1143
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200350
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今回は,前回に引き続き事例編として,倫理研修の紹介をしていきます。今回のテーマは,グループワークのファシリテータ的役割を担う看護職についてです。
倫理的問題を解決するために,関係者間での話し合い(カンファレンス)が行われます。「倫理カンファレンス」が定期的に開催されている病棟もあるのではないでしょうか。話し合いでは,関係者がどのような考えを持っていて,大切にしている価値は何か,価値の対立があるのか,どのような解決策があるのかを検討していくことでしょう。その際に,出席者の考えを公平に,また円滑に引き出すことは重要であり,ファシリテータ的役割を担う人材が必要になることもあるでしょう。
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