書評
看護介入分類(NIC)—原書第6版
川嶋 みどり
1
1日本赤十字看護大学
pp.1062
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200331
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広範な看護介入項目を整理したNICを学ぶための基本書
看護という営みは,把握した基礎データのアセスメントから,必要な看護介入事項を選択して実施し,その結果を評価するまでの一連のプロセスを辿って初めて,1行為が完結する。ともすると,看護師の思考が最初のステップに留まりがちであることは,看護診断以前からの傾向であった。
それ故に,アイオワ大学の看護介入分類が紹介されたとき(原著第2版,2001年),その人に必要かつ有用な介入を示唆する書であると期待した。ただ,あまりにも細分化された項目を概観して,これを現場で活用するまでの遠い道程に思いを馳せたのであった。これに先立つNANDA-Iの導入,普及の途上でも感じたが,日本の文化や伝統と馴染まない看護(行為)用語への違和感を禁じ得なかったことも記憶している。
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