特集 看護管理者のコンピテンシー 広がる取り組みと進化
【コラム】虎の門病院看護部「看護管理者のコンピテンシー・モデル」の概要—その特徴と活用方法
本誌編集室
pp.579-581
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200223
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虎の門病院看護部の「看護管理者のコンピテンシー・モデル」(以下,コンピテンシー・モデル)は,看護管理者の人材育成・能力開発を目的としたツールであり,2年間をかけて開発された。この中でコンピテンシーは,「ある職務や状況において,高い成果・業績を生み出すための特徴的な行動特性」と定義されている。
コンピテンシー・モデルの開発は,スペンサーらのコンピテンシー・ディクショナリーを参考に,次のプロセスで行われた。すなわち,①組織として管理者に求める能力を定義,②定義した能力を持つ管理者を選出,③選出した管理者にインタビューしデータを収集,④収集したデータからコンピテンシーを抽出,⑤抽出したコンピテンシーをレベル付け(6段階),⑥コンピテンシー・モデルを作成,という手順である。さらに妥当性についての検証を経て,2007年から運用が開始されている。
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