短報
医療安全文化醸成度とLag timeとの関連性に関する検討
津田 佳彦
1
,
廣瀬 昌博
1,2
,
塚本 篤
1
,
樋口 由美子
1
,
江上 廣一
1
,
本田 順一
1
,
島 弘志
3
,
今中 雄一
4
1聖マリア病院医療の質管理本部
2島根大学医学部附属病院病院医学教育センター
3聖マリア病院
4京都大学大学院医学研究科医療経済学分野
pp.172-175
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103007
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目的
わが国の医療安全活動が始まって10年以上が経過し,インシデントレポートは類似のインシデント再発防止のためのツールとして定着した。しかしながら,特に医師からの報告件数が少ない1,2),医師はインシデントを報告したがらない3-5),などの指摘があり,医師の医療安全に対する認識の希薄さが問題視されている。
一方,米国では,患者安全に関する政府機関Agency For Healthcare Research and Quality(以下,AHRQ)により,「Survey on Patient Safety Culture(患者安全文化に関する調査)」が2007年に開始されたが,それは病院職員を対象として,病院の患者安全に対する状況や対応を評価する調査である6)。その際,医療安全文化の醸成度を測定する調査票(病院版)が2006年に同機関で開発・作成され,世界各地の病院で当該言語に翻訳された調査票を用いた医療安全文化測定が行われつつある。
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