連載 グループ・ダイナミックスへの招待 本当に病棟を変えたい人のために・8
活動理論の眼目―視野拡大で個人プレーがチームプレーに
杉万 俊夫
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1京都大学大学院人間・環境学研究科
pp.72
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102326
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今回は活動理論を紹介します。活動理論の最大の眼目は,一見個人の行動に見えるものを,その個人を含むグループの活動として捉えることです。
下の図を見てください。しかも最初は,中央にある横線だけに注目してください。この横線は,「主体(誰か)」が,「常々○○をしている」ことを表現しています。例えば,看護師Aさん(主体)が,常々,ある孤独な患者さんと少しでも会話をしている,といった具合です。
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