連載 管理者日誌・7
良好な連携プレーによる問題解決
井上 弘子
1
1北海道総合在宅ケア事業団
pp.596-597
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901529
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患者とケアマネジャーのトラブル
患者家族会代表のM氏から次のような電話相談を受けました。「K町に住むALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者が,在宅介護支援センターのケアマネジャーの立てたケアプランが大変良かったので,同じ病気の人たちにも見せたいと思って聞いたところ,そのケアマネジャーは他の人に見せてはいけないと言ったそうです。情報開示が進む今の時代,それはおかしいのではないかと思うのですが,あなたはどのように考えるか聞かせてほしい」というものでした。
私は「今多くの病院では,入院患者さんには医師と看護師が入院時と退院時に計画を立て,納得が得られるように説明した上で本人に渡しています。また,日常の看護計画を立てる際にも,本人の意向を尊重しながら目標の設定を行なっています。本人にお渡ししたものは本人の自由ですから,ケアプランに関しても同様と思います。ただ,そのケアマネジャーに何らかの考えがあってのことかもしれませんので事情を詳しく聞いたほうがよいでしょう」と付け加えました。
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