ホームヘルパー跳びある記・2
連係プレーの大切さ—ある父子家庭の事例から
星 美代子
1
1荒川村役場
pp.202-204
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922628
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ヘルパーの派遣対象は,老人福祉法の条文に示されているように,老衰や心身の障害,傷病などにより,日常生活を営むのに支障があるもの,いわば自分で自分の始末ができない人々なのである。
ケースの1つ1つは,社会的背景や個人の問題が集積していて,ヘルパー1人がいくら気負ったところで,丸抱えのめんどうをみることなど到底不可能だし,第一そんな気負い過ぎは不遜(そん)であると思う.ヘルパーの仕事は,地域社会の中でケアし,医療や福祉機関のスタッフとの連携プレーの中で,ひとつの役割を分担しているにすぎない.しかし最も身近に,しかも数多くケースと接触していることから,実際的な身の回りの世話をするとともに情報を収集し,他機関へ伝達できる点で,病院における看護の観察と似た性格を持っていると思う.
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