特集 ちょっと気楽に! みんなで支える臨床看護研究
臨床看護研究に取り組む看護師を支える人々の役割―まとめにかえて
中尾 秀子
1
1東京都健康長寿医療センター研究所
pp.810-811
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102171
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本特集をまとめるにあたり,豊島病院の看護研究では,看護研究に取り組む看護師だけでなく,医師,看護師長,病棟指導者,同僚といった多くの方々の協力のうえに成り立っていることがわかりました。外部講師には,指導のときに関わっている人のがんばりしかみえません。こうしていろいろな方の原稿を読む機会をいただき,外部講師も病棟の負担を少しでも軽減できるように,さらに工夫していかなければならないと痛感しました。
看護研究を行なった看護師からは「研究テーマを絞り込むのにつまづき看護師長や病棟指導者に愚痴をこぼしたことで先に進めた」「看護師長の勤務の調整のおかげで分析が進められた」「研究プロセスを通じて病棟指導者に方向性を確認しながら進められ,精神的にも支えになっていた」「病棟スタッフが研究に興味をもって進行具合について気にかけてくれたり,体調を気遣ってくれたこと,研究結果に期待してもらえたことなどががんばれた理由」という意見がありました。看護研究を行なうと必ずつまづくことがあります。そういうときにこそ周囲全体の支えが必要になるのだと思います。
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