研究報告
2国間経済連携協定に基づくインドネシア人看護師候補者導入に関する研究―受け入れ病院に対する調査から
平野 裕子
1
,
小川 玲子
2
,
川口 貞親
3
,
大野 俊
4
1九州大学大学院医学研究院保健学部門
2九州大学アジア総合政策センター
3産業医科大学
4九州大学アジア総合政策センター
pp.509-515
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101762
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日本インドネシア経済連携協定に基づきインドネシア人看護師候補者第一陣を受け入れた病院(n=23)の,受け入れ直前における受け入れ態勢と,それに関連する要因を明らかにした。その結果,職場の活性化や国際交流を目的に受け入れた病院が多かった。また,国家試験対策へのサポートは82.6%の病院で準備済みであったが,付属の看護教育機関がない病院においては,施設内での日本人看護師による個別指導に頼る傾向があった(p<0.01)。一方,「外国人看護師受け入れに関する日本政府の将来ビジョン」について82.6%の病院が知りたいなど,長期的展望を欠いた受け入れ枠組みに対する不満が指摘された。
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