特集 指導者の想像力・教育観で進化するシミュレーション教育
シミュレーション教育を支える教育観とプログラム作成の一連
阿部 幸恵
1,2
1東京医科大学病院卒後臨床研修センター
2クリニカルシミュレーションラボ
pp.923-928
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101589
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シミュレーション教育を支える教育観
●変革期にある現任教育
近年,医療技術の進歩,医療安全に対する国民の意識の向上など医療をとりまく環境は変化し,より安全で質の高い看護の提供を社会が求めている。そのニーズに応えるには,看護師の実践力を強化し,時代に即した現任教育システムを構築することが急務であろう。看護師の実践力を具体的に考えてみると,以下のようなものがあげられる。
・専門的知識や技術に基づいたアセスメントを行ない,適切な判断ができる。
・判断に基づいて,安全で正確な看護技術が臨床のコンテクストの中で提供できる。
・チーム医療の一員としての役割を果たせる。
そして,この実践力は,専門的な知識・技術・態度のすべてが統合されてこそ発揮できるものである。
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