実践報告
新人看護長による目標管理への取り組み
清水 晶子
1,2
1東京都立府中病院
2前・保健医療公社荏原病院
pp.388-391
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101200
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はじめに
すべてのスタッフがモチベーションを高く保ち,自ら仕事に取り組む職場は,管理を業務とする誰もが理想とするところであろう。ましてや1つの職場の管理者として活動することとなった直後は特に熱い思いを抱き,業務に取り組む。
筆者は精神科ナースを志し,数年間精神科にて従事したが,主任となり手術室を中心に予想外の配属を経験した後,2006(平成18)年度に手術室の看護長へ昇格した。これまでどの職場でも毎年職場目標を掲げ,それに向かって各々の役割を遂行し目標達成するよう管理・指導を受けてきた。
その過程で形成された筆者の理想の職場イメージは,誰もが気持ちよく働けること,すなわち自分たちの使命を理解し職場をこうしたいと主体的に行動できる職場であり,理想の管理者とはスタッフ個人の能力を引き出す演出が効果的にでき,結果を出せる人と位置づけていた。
また目標管理とは,無理強いではなく個人が目標を達成できればおのずと職場目標を達成できるように構成され,達成により充実感を共有できることと考えていた。
筆者は看護長となり,周囲の指導を受けながら,職場目標達成のための活動を実践してきた。その結果,職場スタッフの目標を達成しようとする意識とそのための行動の変化を経験したので報告したい。
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