特集 看護師に選ばれる病院の「新規採用」と「教育システム」
新人看護師確保のために―浦添総合病院の人員確保と新人教育の取り組み
安里 節子
1
,
川満 理絵
2
,
宮城 恵子
3
1特定医療法人仁愛会 浦添総合病院看護管理室
2特定医療法人仁愛会 浦添総合病院キャリア開発室
3特定医療法人仁愛会 浦添総合病院看護部
pp.534-541
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100315
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はじめに
当院は開設25年目を迎えた民間病院である。わが国の医療制度改革のなか,当院も改革に取り組み,多くの課題を乗り越えてきた。2001(平成13)年に地域医療支援病院,厚生労働省研修指定病院,2005(平成17)年には新型救命救急センターを取得し,急性期医療に特化した。医療財政の悪化により医療現場は効率が求められ,また在院日数の短縮などから発生する忙しさや医療の高度化などに伴い医療現場は慌しく,当院の看護師の離職は増え,2004(平成16)年の離職率19%(全国平均11.2%)を上回って,高い値を示している。また沖縄県の看護師不足も背景に,人材確保に苦慮しているのが現状である。
このような状況で,2005年度から人材確保に組織が一丸となって取り組みを開始した。
本稿のテーマである新人看護師の確保の取り組みについて,「当院の新規採用者の推移」「人員確保に向けた取り組み」「キャリア開発室の取り組み」「看護学生への関わり」について紹介する。
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